■生活習慣病予備軍の子どもが増加中!?
見た目には太っていなくても、「小児生活習慣病予防検診」では
血糖値や
コレステロール値でひっかかる子どもが約40%もいるのだとか。
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とくに気をつけたいのが、血液中のブドウ糖が増えて高血糖になってしまう
「糖尿病」。また、
「尿酸値異常」の子どもも増えているそう。尿酸値が高くなると「高尿酸血症」になり、
痛風発作や
腎機能障害を引き起こすこともあります。
これらの原因になりうるものの1つが、子どもが大好きな
ジュースや
清涼飲料水。糖分がたっぷり含まれているので、飲めば飲むほどのどが渇き、
血糖値や尿酸値も上昇させてしまうのだとか。
生活習慣病はなにげない習慣の積み重ねでおこり、
「がん」「心臓病」「脳卒中」などにもつながってしまうというからこわいですよね。とはいえ、やみくもにこわがる必要はなく、
「栄養バランスのとれた食事を、1日3食、適量を守って食べ過ぎないようにすること」が生活習慣病の予防につながるのだといいます。
■お菓子ばかりの「おやつ」リスクとは?
おやつイコール「甘いお菓子」と思っている子も多いかもしれませんが、お菓子は
“エンプティー・カロリー”。つまり、カロリーは高いのに、成長に必要な栄養はからっぽ。それどころか、不要なファット(油脂)とシュガー(砂糖)を過剰にとりすぎてしまいます。
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たとえば甘い炭酸飲料は1缶350mlになんと
角砂糖10個分もの糖分を含んでいます。しかも糖質は
ビタミンB1が足りないとうまく代謝されず、体に「尿酸」がたまって
だるくなってしまうそう。甘いものを食べると体が糖質を排出しようと水分を欲しますが、そこでまたジュースを与えると、
「だるくなる→だるいから甘いものがほしい(血糖値をあげたい)」と悪循環に陥ってしまうというから要注意。
「焼きいもチーズおやき」。スーパーで売っている焼きいもも、少しアレンジするだけで子どもが喜ぶおやつに
本来おやつは
食事の一部。朝ごはんと昼ごはんの間や、昼ごはんと晩ごはんの間に、食事に影響しないように与えて、
食事で不足してしまう栄養を補うのが理想だそう。手作りおやつというとハードルが高く感じるかもしれませんが、
ヨーグルトや
果物、おにぎり、小魚などであればサッと出せますね。
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よく夕食の前にお腹が空いてお菓子を食べたいとぐずる子がいますが、食事の前にお菓子をあげるのはNG。待ちきれないなら調理に参加させて、ちょっとだけ
“味見”をしてもらうのも手だとか。夕食が遅くなってしまうなら、おにぎりなどの
補食を与えて、夕食を2回に分けるようにするとよいそうです。
■20年後に後悔しないための食事を今日から
本ではこのほかにも、「骨を強化できるのは思春期だけ」「女の子は貯蔵鉄がないと出産で貧血になる」「糖をとりすぎると妊娠力が低下する」「腸内をメンテナンスできるのは腸内細菌」など、今知らないと20年先に後悔することと、後悔しないために必要な解決策が紹介されています。
また、日々の食事にすぐに取り入れられるカンタンレシピもたくさん!
忙しいママにとって食事作りは大変で、手を抜きたくなることもあると思いますが、子どもはどんどん成長していくので、待ったなし。「食の豊かな時代だからこそ、
子どもが本当に必要な食べ物を“親が選ぶ力”が問われている」と細川さん。あのとき手抜きをしなければ…と後から後悔しないためにもこの機会に食習慣を見直したいですね。毎日しっかり食べれば、子どもはもちろん、忙しいママも元気に過ごせそうです。
『成功する子は食べ物が9割』
監修:細川モモ 、宇野薫 (主婦の友社)1300円+税
「疲れたという」「集中力がない」「やる気がない」。子どものプチ不調は、隠れ栄養不足、糖や脂のとりすぎが原因。食べたもので子どもの体がどうできるのかをわかりやすく解説し、知らないと20年先に後悔すること、将来に後悔しないための解決策を掲載しています。年齢別の1日の食事の目安量や「偏食」「大食い」などお母さんたちの「困った」にも答えてくれる1冊です。