コミックエッセイ:配偶者に子どもを連れていかれた話
証明された夫の嘘…あの日、息子を傷つけた人物は…?【配偶者に子どもを連れていかれた話 Vol.18】
このお話は作者ポケットさんに寄せられたエピソードをもとに再構成し漫画化しています。
■これまでのあらすじ
ある日突然、夫によって愛する息子のゆうたと引き離されてしまったさくら。やがてこれは慰謝料と、ゆうたの親権を取り養育費をも手に入れようとした、夫と交際相手の綾乃による誘拐だと知り、さくらはゆうたを取り戻すべく審判を申し立てるのだった。早速開かれた審判で夫は、さくらがゆうたを傷つけるから返すことはできない、そして綾乃とはただの先輩後輩だと主張。しかし、綾乃がさくらをおとしめるため作った録音データが虚偽だと証明するため、さくらが自宅に設置していたカメラの映像を提出すると、そこには夫が借金の返済にあてるため家計費を盗む様子と、綾乃を自宅に招き入れた事実が映っていて…。
■すべてを知っていた!?
ビデオカメラに残る1年半前の映像には、家のお金を盗み、綾乃を家に招いていた夫が映っていました。
そう…、私はすべてを知っていたんです。
夫の地元の後輩から綾乃と一緒にいることを聞いた際も、すぐにカメラに映っていた女だと気付きました。
ただ、その交際相手が私に会いに家にまで押しかけてくるのは想定外でしたが…。
私は審判で、彼女のことを馬鹿にした言い方をしました。それは私自身、このようなことがあって悔しい思いもあり、強がりだったのかもしれません。
私が提出できる証拠は、これがすべてでした。
寝室にもカメラは設置されており、しっかりふたりの関係を証明する証拠はあります。これ以上は夫も反論できない様子でした。