コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし

スイーツ男子だった織田信長! 料理好きの伊達政宗…戦国武将の意外な趣味とは【夫婦・子育ていまむかし Vol.24】


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戦で早くに父を亡くした家臣の息子が九歳で家督を継いで(過酷な時代…)主君の織田信長に謁見した時のこと。
信長は、取り次ぎ役の堀久太郎に、床の間に山盛りになっている干し柿を下賜するように命じました。
久太郎が2つばかり渡そうとすると、それを見た信長は、
「ケチケチするな。もっとたくさん持たせてやれ!」と叱りつけ、十数個も持たせたそうです。

一抱えもある干し柿は九歳の子どもの手には受けきれず、袴のすそを広げて袋を作って受け取った少年の姿を見て信長は上機嫌で笑いかけたとか。

他にも戦で1番槍の手柄を立てた家臣に干し柿とかぶっていた笠を褒美にするなど、干し柿は信長にとって、とっておきのプレゼントだったようです。

干し柿をもらって(きっとみんな喜ぶぞ!ヨシヨシ!)って思ってそうな信長、これまた可愛いところがあるじゃないか…。

お菓子を手作りした信長
…可愛くない?

甘いもの好きが高じて、時には自分でも台所に立つこともあったというエピソードにはびっくり。
それもなんと家康とその家臣のために信長自ら手作りのお菓子でもてなしたというんです。

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信長が作ったのは『ふりもみこがし』という、炒った米や麦を臼で挽いて粉にし、お砂糖を混ぜたお菓子。

家康の家臣、松平家忠の日記には「上様自ら家康の御膳を運び、お供衆にもふりもみこかしを挽いて下さった」と同席した家臣から届いた書簡について記述があります。

男子厨房に入らず、という考え方自体案外新しいもので戦国時代の料理人は男性が当たり前なのですが、とはいえ殿様自ら襷掛けして顔に粉とかつけながらせっせと作っていたかと思うと…やだ、またしても可愛い一面を見つけてしまった!

とはいえもちろんこれらはあくまで『意外な』一面。
フロイスの目の前でも、通りがかりの女性の顔を覗こうとした下人を即座に切り捨てたり、人の意見は聞き入れない独裁者といったイメージ通りの記録が多く、可愛い一面があったからって…冷酷な独裁者だったのは間違いないと思われます。


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