と同じですが、明らかに異なる点があります。
それは客観的な視点を持っているかの違いです。
「理論」「論理」は誰が見ても筋道が立っているのに対し、「理屈」は主観的な判断によるものも含む意味合いとなります。
よく「理屈っぽい」と表現されますが、それは自分の都合が良いように解釈することを意味し、言い換えれば自己満足に近い状態といえるでしょう。
◇「合理的」との違い
「論理的」と似た表現に「合理的」という言葉があります。
「合理的」には、無駄がない様子の他に道理にかなっているという意味があるため、「論理的」との使い分けに迷うこともあるでしょう。
そんな時は、この2つの相違点である何に重きを置くかというポイントに着目してみてください。
まず「合理的」は、目的に対して無駄なく進めるという意味合いがあるので、効率の良さを重視する言葉といえるでしょう。
一方、「論理的」は、結論までの筋道をきちんと立てて考える過程に重きを置いています。
そのため、「論理的」を用いる場合は、周囲に思考の組み立てを説明できるかというところまでが重要になってくるのです。
意味が混同しやすい言葉ですが、適切な使い分けができるよう、両者の違いを理解しておきましょう。