「固定観念」と「固定概念」は「凝り固まった考え」という意味で使われており、ジェンダーなどの議論が盛んになった今日、耳にする機会も増えてきました。どちらの言葉もよく使われているようですが、意味はどう違うのでしょうか。
この記事では「固定観念」と「固定概念」という言葉のあいまいな部分を明確にした上で、その意味やビジネスシーンでの正しい使い方について解説していきます。
■「固定観念」と「固定概念」の違いとは
「固定観念」と「固定概念」の決定的な違いは、日本語としての正確性です。どちらも正しいように思えますが、実は「固定概念」という言葉は辞書に載っていません。
それではなぜ「固定概念」という言葉が存在しているのかというと、これは「固定観念」の誤用と考えられています。音の響きが似ていることから、「固定概念」という誤用がだんだん広まってしまったのかもしれません。
「固定概念」と言われた場合、多くは「固定観念」のことを言っているのだろうと判断できます。相手が使っている言葉をわざわざ直す必要はありませんが、自分で使うのはやめておきましょう。
◇「固定観念」の意味
混同されがちな「固定観念」