美容院が苦手。人見知りすぎる私がノンストレスで髪を染められる店を見つけた話
ルッキズムとエイジズムとが切っても切り離せない業界であることに、言われるまで気づかなかった。
年齢を重ねて経営側に回ることができればいいが、そうなれなかった人は業界を離れざるを得ない。出産して仕事に復帰したい人が戻る受け皿がない。「毛染めの窓口」の立ち上げは、そういった問題を解決する意味もあったのだそう。
だから、「毛染めの窓口」では指名制度で競い合うことはなく、誰が施術しても一定の技術を提供するようになっている。
技術を持っているのに復職できない美容師が世の中にはたくさんいる。実際には、美容師のような技術職は、年齢を重ねるほど経験を積むため、「若い=上手い」ではないはずなのに。思いがけず、美容業界の難しさを考えさせられてしまうひとときだった。
こうやってしんみりと思いにふけってしまうのも、店全体が静かだからだろうか。静かに施術してくれて、乾かすのも自分一人でやるため、なんだか自分一人の時間を堪能できた気がした。
それにしても、仕上がりの早さと値段の安さには大満足。実は私、メンテナンスの面倒くささと金額が理由である時から一切カラーをしなくなったのだけれど、これならまたやってみてもいいかも、と思えたのだった。
(取材・文:朝井麻由美、写真:マイナビウーマン編集部)
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