「差し上げます」は失礼⁉ 知っておきたい正しい言葉遣い
いずれもビジネスシーンで多く使われる表現ですので、以下の例文を参考に具体的な使い方を確認しておきましょう。
◇例文
「では、本件についての詳細が決まり次第、改めて私からご連絡差し上げます」
「新規でお申し込みいただいた方には、特典としてカタログギフトを差し上げます」
「このたびは、早急にご報告を差し上げるべきところ、ご連絡が遅くなりまして大変申し訳ございません」
■「差し上げます」を使う時の注意点
「差し上げます」は、目上の人にも使える敬語表現ですが、基本的に差し上げるものが相手にとってメリットがあるものである場合に使うのが好ましいとされています。
記念品などこちらからの贈り物であれば問題ありませんが、報酬や契約金など相手が当然受け取る権利があるものに対して使うと、失礼にあたる場合があるので注意が必要です。
以下の例文を参考に考えてみましょう。
例:「今回のご依頼の報酬として、3万円差し上げます」
「差し上げます」は相手を敬う意味がある謙譲語であるため、例文は敬語としては誤っていません。
しかし、依頼の報酬として支払われる3万円が、労働の対価として当然受け取る権利があるものであれば、「上から目線な言い方だな」