爆エモ青春からの裏切り急展開。とんでもない春ドラマが来た【君が心をくれたから#1】
■2つめの裏切り。激エグ条件のファンタジー
その帰り、なんと太陽は車に轢かれてしまいます。
そして突然雨の前に、案内人と名乗る男(斎藤工)が現れます。彼は「太陽の命を、雨の心と引き換えに救う」と言うのです。「人間の心を育む五感を、3か月かけて失うことを受け入れれば、太陽の命を救う」というとんでもない条件を、雨は受け入れます。
「(太陽と過ごした時は)最高の3年だった。私を必要としてくれたから、君が心をくれたから」と。
翌日、何事もなかったかのように無傷の太陽と、同じく何事もなかったかのような雨。
五感は3か月かけて奪われるので、翌日はいつも通りの雨の姿に少しホッとしつつ、あまりにもグロい条件すぎて……。
これを受け入れられるということは、雨にとって、いかに太陽が大きな存在であるかを改めて感じさせます。
自分の存在意義をくれた太陽がいなくなるということは、雨にとって生きる意味を失ってしまう、ということなのでしょう。
■交換条件で五感以上に失うもの
しかし、五感を奪われるということは、雨の夢であるパティシエの道は絶たれますし、太陽がいつか花火師の夢をかなえ、雨のために花火を打ち上げたとしても、それを見ることも、聞くことも、感じることもできないのです。