太陽にはもう一つ奇跡が起きていた? 夢を諦めた2人が知る衝撃の事実と残酷な未来【君が心をくれたから#2】
■うれしい真実が辛い事実となった瞬間
味覚を失う前に思い出すのは母との思い出。母のために作ったケーキと、「雨にはお菓子作りの才能がある」と喜び褒めてくれた母の姿。雨がパティシエを目指す最初のきっかけは母だったのですね。
そして偶然にも働いていたお店のパティシエと、長崎で出会うことになった雨。
そこで知ったのは自分には才能がないと思いこんでいたけれど、店の基準に達していなかっただけで、パティシエとしての見込みはあったという事実。これはきっと雨にとっては大きな衝撃だったでしょう。
才能がないからやめたはずの夢が、実は自分の勘違いだったのですから。とはいえ、あのパティシエ達の罵倒の仕方はれっきとしたパワハラですし、許されるものではありませんが。
ここで雨は、夢を諦めたことを大きく後悔したことでしょう。味覚を失うことさえ無ければ、夢への希望が開けるうれしい真実だったはずなのに。
■マカロンと、まだ母をどこかで想っている雨
次に、雨はトラウマの原因である母と向き合ってみようと思い立ち、祖母(余貴美子)に母の居場所を尋ねます。
病院で心の病の治療に励む母。医師の判断でまだ直接会うことはかないませんでしたが、雨は祖母経由で母にあるものを渡します。