くらし情報『30歳までに追納すべき? 学生時代に猶予を受けた「国民年金の支払い」への考え方』

30歳までに追納すべき? 学生時代に猶予を受けた「国民年金の支払い」への考え方

また、「学生納付特例制度」を利用せずに支払わないと、それは未納の扱いになります。受給取得期間としては認められません。

そして、相談者さんのように「学生納付特例制度」を利用すると、大学卒業から10年以内の追納を促すハガキが毎年届くようになります。

3年分の追納をする場合、金額はトータル55万円ほど。アラサーで収入も増えてきたので追納できないわけではないけれど、そもそも追納するべきなのか?追納しないとどうなるのか?追納せずにiDeCoやNISAなどで投資を始めたほうが得なのではないか?など悩んでしまいますよね。

■10年以内に追納する・しないとどうなるの?

◇10年以内に追納した場合

追納は社会保険料控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。年収が300万円の新卒時代に40万円追納をした場合、所得税・住民税が最大約8年軽減されますが、年収が600万円になった10年後に55万円まとめて追納すればさらに節税効果が高くなります。タイミングを見てもいいかもしれません。


追納の注意事項としては、「学生納付特例制度」の承認を受けた期間の翌年度から数えて、3年度目以降に保険料を追納する場合は、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされてしまうので気をつけましょう。

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