リスクに備えるための「保険」。実は「もう入っている」って知ってた?!
民間保険は公的保険の補完を目的としています。
公的保険を活用できる例を二つ見てみましょう。
■「高額療養費制度」で自己負担は抑えられる
大きな病気に備えるには、民間の医療保険が有効だと思うかもしれません。これは大病にかかった場合、多額の医療費が必要になるというイメージがあるからでしょう。
確かに大きな病気になれば、入院や手術の費用がかさむことがあります。ただしこうした際には、公的保険である「高額療養費制度」を活用することができます。医療費の自己負担額が一定の金額を超えた分が後で払い戻される制度です。
例えば、月に100万円の医療費がかかった場合、高額療養費制度があるので、自己負担額は、年収500万円の人で約8.7万円、年収300万円の人で約5.7万円に抑えられます。
決して安くはありませんが、ある程度の貯蓄があればやりくりできる金額です。
とはいえ、貯蓄がほとんどできてなく、高額療養費制度を使ってもなお支払いが厳しくなりそうなら、民間の医療保険を活用するのもいいでしょう。■病気やけがで働けなくなったら「傷病手当金」
働く世代にとって、万が一の病気やけがで働けなくなることは大きなリスクです。