JINS、ミラノサローネで“禅”を表現。心を可視化する、ミニマルな和の空間
僕らもJINS MEMEの研究開発に関わって、最初にいろいろ計算はするわけです。でも実際にかけてみて一斉にデータが出てきた瞬間に、『ここまでデータが採れるんだ』と、ウェアラブルデバイスが新しい境地に行った感がすごくありました。こういう木で言うところの“幹”になり得るようなデバイスが出てくることはなかなかないと思います」と興奮気味のよう。
さらに、「MIND UNIVERSE」で表現したかったことをこんな言葉で語ってくれた。「“自分が世界を作り出している”感をどれだけ簡単に視覚的なプレゼンテーションに変換するかに注力をしました。『波』での表現方法は、佐藤卓さんのインスピレーションで提案されたアイデアで、白い世界の中に黒のワイヤーフレームだけというミニマムな表現でできたら面白いんじゃないかと。卓さんがサーフィンをやる方なのでその影響もあるのかもしれませんが、例えばサーフィンで波を待っていると、地球が生きているような感覚を感じられるじゃないですか。これは僕の拡大解釈かもしれませんが、人間って何らかの形で地球にフィードバックしていると思うのです。
例えば息を吐いて二酸化炭素を出すとか。それが最終的に波になって帰ってくるというか、地球と繋がれている感じを体験してもらえるような作品になったかと思います」