トリュフォーにゴダール、Bunkamuraで“ヌーヴェルヴァーグ”に触れる4週間
東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで、特集上映会「ヌーヴェルヴァーグの恋人たち」が7月4日から31日まで開催される。
“ヌーヴェルヴァーグ”とは、50年代末にフランスで始まった“新しい波”を意味する映画運動のこと。その旗手となったジャン=リュック・ゴダールを始め、フランソワ・トリュフォーなど当時の若手監督たちが台頭し、これまでの既成概念を覆すような演出や思想を持って描かれた作品が次々と登場した。中でもパリに生きる恋人たちの感情を瑞々しく等身大に描いた作品は、当時の若者たちから絶大な支持を得た。
同イベントでは、世界各国の映画人に大きな影響を与えたヌーヴェルヴァーグ作品の中から全21作品を上映。
ラインアップはフランソワ・トリュフォー監督の『突然炎のごとく』(62年)、『大人は判ってくれない』(59年)、『逃げ去る恋』(79年)や、ジャン=リュック・ゴダール監督の『はなればなれに』(64年)、『男性・女性』(66年)、ルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』(60年)、“ヌーヴェルヴァーグの後継者”として知られるレオス・カラックス監督の傑作『汚れた血』(86年)など。半世紀たった今も変わらずに鮮烈な魅力を放つ作品が集結した。