2015年11月5日 21:00
ライゾマティクス真鍋大度が語る「アップルウォッチの創造性」--2/2【INTERVIEW】
例えば、今、音楽はネットで数クリックすれば膨大な曲を聴くことができますが、そのぶん、そこから自分の好きな曲を探すことが難しくなっていると思います。つまり、パーソナライズが必要なのですが、アップルウォッチで測定できる心拍数とそのデータベースを応用すれば、ライフスタイルにおける音楽との新しい接点を生み出すこともできるはずです。例えば、“夜中の2時に、渋谷で心拍数が140超えている人が聞いている音楽”というメタデータを音楽に付けるといったように、もし自分が渋谷で同じような状態にいたら、その音楽が聞きたいという可能性もあるわけです。そういう仕組みを提案するのも、今のテクノロジー、人工知能の使い方だと思いますね。
ーー今、人工知能は、ファッションなどのシーンにも活用され始め、今後の私たちのライフスタイルを大きく変える可能性もあります。
音楽やファッションのようにハイコンテクストなものにどこまで対応出来るかどうかには非常に興味があります。簡単なオススメは出来ると思いますが、「明日のデートに何を着ていったら良いか」というお題は、相手のファッションや遊びに行く先、旅行であればスーツケースの中身など複合的な情報が必要になりますよね。