世界各地のルイ・ヴィトンのウィンドウ飾った想像力溢れる200点のトランクが一堂に会す巡回展がパリからスタート
足元にはダミエ・パターンのカーペットが敷かれています。来場者はここで過去が現在に追いついたような感覚を覚え、最初のギャラリーに入ると、展示されている数々のトランクが、時間から空間への橋渡しをしているように感じることでしょう。さまざまな高さにランダムに展示されたトランク──その土台となっている木箱は、巡回展が開催されるたびにトランクを運ぶのに使用されます。
©LOUIS VUITTON
先見の明溢れるビジョナリーたちが手掛けたトランクには、実際に制作されたものとデジタルで制作されたものの両方があり、展示会場はオリジナルのアートピースとスクリーンパネルで覆われた「マジックボックス」が混在しています。この中には、モノとクリエイターをフューチャリスティックに融合させた「ムッシュ・ルイ」と名付けられたロボットトランクも展示。1階に降りると、トランクのほか、アニメーションや没入型スペースなどで構成された鮮やかな夢の世界がさらに広がります。スペースの一部は、インタビュービデオや読書を楽しめるライフスタイルエリアに。音楽が聞こえてくる方向に進むと、バーのような空間へと繋がる隠れた入口が見つかります。
そこにはイギリス人DJ/プロデューサーのベンジー・Bが制作したジュークボックス型のトランクが設置され、そこから流れる200曲を聞きながらエキシビションの延長としてアップビートな雰囲気を楽しむことも。