くらし情報『ライアン・マッギンレーが語る写真とファッション--「最高の1枚を選ぶのは、本質的でリアルであることを追求するのと同じこと」【INTERVIEW】』

2016年4月25日 20:00

ライアン・マッギンレーが語る写真とファッション--「最高の1枚を選ぶのは、本質的でリアルであることを追求するのと同じこと」【INTERVIEW】

だから、まず何千枚もある写真の中から20分くらいかけて数百枚まで絞り込む。ここまでの作業はパソコンの中で出来るからね。それから、その数百枚をゼロックスでマウント紙に印刷してみて、それからさらに20枚くらいに絞ったら壁に貼ってみます。その20枚を、時には2週間くらい壁に貼って、毎日そこから数枚ずつ減らしていく。実際に目の前に並べて、じっくりと比較検討して、最高の1枚を選ぶ。どんなシチュエーションにおいても沢山の写真を撮るけど、作品として披露するのはただ1枚。最高の1枚だけです。――ファインダーを通して世界を見る時、どのような世界を描こうと考えていますか。
シャッターを押す時、どんなことを考え、想像するのでしょうか?マッギンレー:まずファインダーを覗く時は、目をうっすらと開くようにしているよ。そうすることで、ファインダーの向こうの世界がぼんやりとぼやけて見えるので。そこに広がるシェイプ(形)を見るようにしています。被写体を決める時にも、目をうっすらとあけてファインダーを覗き、その中でモデルに身体を動かしてもらって、バランスを見るようにして撮りますね。頭で考えるというよりは、実際に動いてみてその中でバランスを見ていくイメージです。

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