くらし情報『【サスティナブルな社会科見学】3世代先の森林を守る山守の仕事。循環する木の物語--vol.1』

2016年5月16日 17:00

【サスティナブルな社会科見学】3世代先の森林を守る山守の仕事。循環する木の物語--vol.1

大切なのは次につなげる心。中井さんは何度も「三世代先」という言葉を口にしていた。かつて林業の合間に山守たちが休憩を取っていた場所■命をもらう、山の神様に感謝する心最後に、林業で使う「ヨキ」を見せてもらった。いわゆる木を切る斧で、昔はこれだけで切っていたという。3本の線は「ミキ」=御神酒を表し、裏側にある4本線は「ヨキ=太陽、土、水、空気の4つの気」を表すという。「山入りの最初の日に御神酒をお供えするでしょ。毎日は無理やからこのヨキの印が『御神酒』になる。今はこの線が入っていない斧もあるんですよ。
木の命を切るという仕事やからね、ちゃんとそれを分かっていないと大きな災害が起ったりするんです」中井さんが使う「ヨキ」命ある木、そこに宿る神様。山の神様に感謝しながら3世代先のために山を守ってゆく山守という仕事は、神々しくもある。次回は切り出された木たちが向かう原木市場から製材所へ、木の行方を辿っていく。【中神木材】奈良県吉野郡吉野町西谷988-1http://purewoods.com/
【サスティナブルな社会科見学】3世代先の森林を守る山守の仕事。循環する木の物語--vol.1

Photo by Saori Shinohara(c)FASHION HEADLINE


中井さんの作業場に置かれた細い木は、三重県の牡蠣の養殖に使うイカダになるという、海と山の交流に中井さんも目を輝かせる

Photo by Saori Shinohara(c)


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