アパレルビジネスの常識ではあり得ないことをする使命感 spoken words project デザイナー飛田正浩--2/2【INTERVIEW】
今もうひとつ「3min. by spoken words project」という新しいブランドも作っているんです。生地と型紙がBOXに入っていて、経験もミシンもなくても、手縫いで服が作れる。TV番組の「3分クッキング」くらい、気楽に洋服作りを楽しめるキットです。ワークショップもそうなんですけど、よく根幹でもある”技法”をそんなに簡単に教えてしまっていいの?と聞かれるんです。でも、僕の中ではむしろ、どんどん発信していかないと逆にヴィヴィッドさ、フレッシュさを失ってしまうという危惧がある。きっとそうすることで、自分自身も新たな価値観を開拓しているんですよね。手縫いの楽しさを教えてくれる「3min. by spoken words project」も始動あと去年から、週1回のペースで東京造形大学の学生たちに教えています。それこそ、家庭を持ったことや震災をきっかけに、自分の手の内にしろ何にしろ、伝えていかなければならない段階なのではと考えが変わりました。
みんなまったく新しい発想から取り組んでいて、教えつつも反対に学生たちからファッションの多様性を学んでいたりしています。あと、彼らに「(自由で)いいんだよ」