2016年6月24日 21:00
【ファッションの“未来”たちに聞く】服を選ぶのは、皆に平等に与えられる試練だと思う。デザイナー横澤琴葉--1/2
服は上下ともまあ良いのに、「うわ、靴違うじゃん」みたいな(笑)、それで一日ブルーだったり。でも失敗してもいいんですよ。「へんてこな組み合わせだけど、今日はそのまま来てしまった、恥ずかし!」って思う感じが。ぐちゃぐちゃになっちゃう感じ。それがすごく人間臭くて、好きなんです。ーーエスモードの卒業製作も、普通の感覚からしてみれば“へんてこ”な感じだと思います(笑)。でも非常に高い評価を頂きましたね?実は、3年(エスモードの最終学年)になったときに、なんの予告もなしにデザインの先生が山縣良和さん(リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)デザイナー/「ここのがっこう」主宰)と坂部三樹郎さん(ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)デザイナー/「ここのがっこう」講師)になったんです。初めての授業で彼らに「人間に着せることをまったく考えてない」、「どういう人に着てもらいたいのかちゃんと考えてるの」という指摘を受けました。
それまでそんなこと1ミリも考えたことなくて。でも、いろいろと模索していく中で、あるとき古着のくたびれたTシャツにデニムのショートパンツを履いてたときに「ああ、こういうことなのかな」