くらし情報『北川フラム×大竹伸朗、“瀬戸芸”を通じ出会った両氏のアートの島への想い【対談1/2】』

2016年11月15日 20:00

北川フラム×大竹伸朗、“瀬戸芸”を通じ出会った両氏のアートの島への想い【対談1/2】

この「針工場」は、夜になると木型内に設置した明かりが床に漏れるようになっています。大竹伸朗「針工場」写真:宮脇慎太郎●2013年の作品、女木島の「女根/めこん」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:女木島に唯一ある小学校の中庭を使って作った作品です。ここは過疎の島で休校中の小学校です。最初に女木島に来た時に「植物がワイルドで元気だな」という印象を受けたので、「植物の生命力」とそれを象徴する“根”をテーマに作りました。この赤く立っている物は、宇和島の海岸に流れ着いたブイで、ブイの内側をくり抜いて、女木島に生えていた大きなヤシの木を花瓶のように差したのです。作品を作る際には、学校が休校中のため中庭にあった水道や電気系統用の建物をいじることが出来ず、鉄板で周りを囲ってからタイルを貼り付けたり、ネオン管を大量に取り付けました。南国の植物園のような雰囲気を意識した作品になっています。
女根/めこん写真:渡邉修後編「北川フラム×大竹伸朗、銭湯やラブホテル...日本の“ローカル”に見い出す新たな価値観」へ続く。
現代美術家の大竹伸朗氏と、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏

(c) FASHION HEADLINE


大竹伸朗「針工場」

写真:宮脇慎太郎


女根/めこん

写真:渡邉修


瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏

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