くらし情報『ニットの持つ“多様性”でピッティを沸かせたエドワード・ブキャナンのSANSOVINO 6【2017-18秋冬コレクション】』

2017年2月7日 20:00

ニットの持つ“多様性”でピッティを沸かせたエドワード・ブキャナンのSANSOVINO 6【2017-18秋冬コレクション】

ミックスヤーンのマルチボーダー、モザイクパターン、カラーブロックのセーターなど、いずれも上質さが伝わる素材使い。ゆったりしたミニマムなデザインは、ストリート系のアイテムとも相性が良さそうで、ニットの“多様性”に対応したエフォートレスなコレクションに仕上がっている。何より会場を盛り上げたのはその演出。ショー開始前にはディスコ世代、クラブ世代ともに耳馴染みのあるサンプリングソース、シックの『Chic Cheer』のフレーズをバックに、MCが会場の空気を作り、音楽は生バンドが最後までシルエットだけでソウルフルでクオリティの高いライブを展開。デジタル要素を排除したエンターテイメントが、やわらかなニットだけのコレクションとうまく呼応した。今回のピッティ・ウオモ91のテーマ「ダンス・オフ」にぴったりな演出で、モデルにはマルセロ・バーロンも友情出演で登場。ショー終了後もバンドの演奏は続き、バックヤードには関係者が詰めかけ、モデルやバンドメンバーたちとピースフルな時間が続いた。「商業的な計算より、人々が本当に自由に楽しめる服を作る必要がある」というブキャナンのメッセージは、昨年6月のピッティ・ウオモ90においてハッピーなショーを披露して、高い評価を得たビズビム同様、イタリアのファッション業界、海外のプレスやバイヤーに刺激を与えるイベントとなった。

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