くらし情報『「エシカルファッション」に対抗する「ジャパンレザー」の愁苦【COLUMN】』

「エシカルファッション」に対抗する「ジャパンレザー」の愁苦【COLUMN】

は、日本のタンナー(皮革加工メーカー)の技術力の高さを伝えるテーラード・レザーウエアで知られている。表面にプリントを施し削り出すことでスウェット素材にフェイクさせたレザーのパーカーやコードレーンのレザージャケットなど趣向を凝らしたアイテムも提案してきたが、この数シーズンは日本の加工の技術本来の高さを示す素材の軽さや柔らかさを活かしたアイテムが中心となっている。主に兵庫・たつの市のタンナーと共同で素材を開発。自らパターンを起こし、オーダーに訪れる顧客のリクエストに応じる。1990年代からテーラーリング、ジャパンデニムブランドで技術を学んだオーナー兼デザイナー、パタンナーの武永昭二氏はヴィーガンレザーの影響について「(ヴィーガンレザーの)ウエアへの使用はまだ素材のクオリティ的に難しい段階。日本の高級タンナーは原皮の下処理や環境問題への対応など、世界に誇れるレベル。日本でレザー離れが起きるほどにヴィーガンへの消費者意識が高まるとは思わないし、日本と海外のタンナーを生産工程の環境問題で同列に論じるのは、どうかと思う」と話す。

「エシカルファッション」に対抗する「ジャパンレザー」の愁苦【COLUMN】
LIVE.R MEGUROの武永昭二氏

日本では文化自体がエシカルな発想から発展してきたことから、天然素材由来の技術や商品は伝統工芸や民藝運動などが“ジャパンメイド”として、新しいマーケットとして見直されている。

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