2017年9月21日 18:00
荒木経惟の妻・陽子を追想するセンチメンタルな旅【NADiffオススメBOOK】
「遺作 空2」など、表現方法は異なれど、どの写真からも荒木と陽子の関係性、そして荒木の深い愛情を感じることができる。
荒木にとって陽子は最愛の妻であり、重要な被写体でもあった。そして死後もなお、荒木の写真に多大な影響を与え続けている。
さらに本書では「一枚の写真」という題で、森山大道、石内都、古屋誠一、吉増剛造や生前の荒木陽子(!)など、豪華な面々が荒木の写真を1枚選び、その写真についての文章が掲載されている。写真のセレクトもさながら、各々の荒木(と陽子)に対する思いが感じられる文章は必読。
荒木の作品に存在する「生と死」について、そして陽子という存在を通して浮かび上がる撮影者と被写体の関係性、また私写真の在り方を展覧会と合わせてぜひご覧いただきたい。
【書籍情報】
『荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-』
写真:荒木経惟
版元:HeHe
言語:日本語
ハードカバー/288ページ/B5判ヨコ
発売:2017年7月25日
■NADiffオフィシャルサイト『荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-』購入ページ
【展覧会情報】
「総合開館20周年記念 荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」