ブレゲ「トラディション」コレクションの新作モデル『トラディション トゥールビヨン・フュゼ 7047』が登場
や「モントレ・ア・タクト」といった懐中時計からの着想がはっきり見て取れます。1797年に発表された「スースクリプション」ウォッチには、時と分を読み取る1 本の針のみが備わっていました。ミニマムなデザインで洗練を極めたこの時計のコンセプトと同様に、注文時に価格の4分の1を前払いするという販売方法も当時としては奇抜なものでした。
アブラアン-ルイ・ブレゲは、これと同じキャリバーを使って最初の「モントレ・ア・タクト」をデザインし、1年後のフランス工業博で発表しました。当時は、不十分な照明ものとでダイヤルの時刻を読み取るのは困難でした。また社交の場では、自分の時計で時刻を確認する行為がマナー違反だと考えられていました。そこで、ブレゲ創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲは、ポケットから時計を取り出さずに、手で触って時刻を読み取ることができるモデルを考案しました。ケースの外側に取り付けられた矢印(時針)に触れ、針の位置をケースバンドに取り付けられた突起(アワーマーカー)と比較するだけで、時刻の確認ができたのです。
この「トラディション トゥールビヨン・フュゼ 7047」のように、現在の「トラディション」