くらし情報『竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催』

2018年3月15日 17:00

竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催

若き日の夢二の姿を紹介すると同時に、初期の作例を通して、どのように画家として歩み始めたのかを探る。

本展では、早稲田実業学校に在学中に制作した肉筆の画文集『揺籃』を初公開。『揺籃』は、明治36(1903)年に制作された、外国文学の翻案や創作、さらに数点の挿絵を含む手書きの冊子。推敲の跡も生々しいこの試作からは、20歳の夢二の豊かな才能と、自分の創作を世に問いたいという強い願望を感じとることができる。

竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催
《港屋絵草紙店》大正3(1914)年 千代田区教育委員会蔵

第2章は「 可愛いもの、美しいもの」。大正3(1914)年10月、日本橋呉服町に、夢二が正式に結婚した唯一の女性、岸たまきが主人を務めた「港屋絵草紙店」が開店。港屋は、夢二がデザインした千代紙、便箋や封筒、半襟などを販売するブランドショップであると同時に、恩地孝四郎や田中恭吉ら若い芸術家たちが集い、作品を発表できるギャラリーでもあった。この時期には「夢二式美人」のスタイルが確立されただけでなく、絵葉書、雑誌の表紙や挿絵、本の装幀など、多方面にわたって夢二は活動を展開させていた。
自らの個展の開催にも意気込む一方で、鑑賞者や読者、女性や子どもの手に届く美術を提供し続けた夢二の幅広い画業を見ることができる。

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