くらし情報『竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催』

竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催

竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催
セノオ楽譜《雲雀》原画 大正13(1924)年 千代田区教育委員会蔵
第3章は「目で見る音楽」。数多くの楽譜の表紙を描いた夢二。代表的なのは、セノオ音楽出版社より発刊されたセノオ楽譜で、日本や世界各国の楽曲のイメージをさまざまなジャンルの要素を取り入れたデザインで表現した。夢二は自ら作詞を手がけた「宵待草」のほか270点余りの楽譜で、いわばジャケットを任されていた。また、夢二は童謡の楽譜にも積極的に参加。夢二が描いた大正時代の豊かな音楽の世界を紹介する。


竹久夢二の全貌を500点の作品で! 東京ステーションギャラリーで「夢二繚乱」開催
『出帆』原画 昭和2(1927)年 千代田区教育委員会蔵
第4章は「出帆」。昭和2(1927)年に都新聞で連載された『出帆』は、夢二の半生を綴った自伝小説。挿絵には、彼の愛した女性たちや彼女たちと訪れた風景、あるいは抽象的な心理描写などが水墨で描かれている。『出帆』の連載後に海外へ旅立った夢二は、自ら新聞記事を切り抜いてまとめ、『出帆』の書籍化を友人らに託していた。
自伝的小説『出帆』は、134点の挿絵が付けられ、発表当時大きな話題となった。本展では、この挿絵原画全点を一堂に初公開。この時代の小説で、挿絵原画がすべて残されているのはたいへん珍しい例。

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