2019年2月22日 16:00
WEWILL、パンク演出のクチュール仕立て【 2019-20秋冬メンズ】
と解説する。パンクの表現を借りてはいるが、素材の切りっぱなしや糸のほつれ、スタッズなどの暴力的なディテールは使用せず、各アイテムはこれまで通り美しい始末が施された仕上がり。
ジャケットやコートはこれまで同様にゆったりしたシルエットながら、今回のテーマに合わせタイトなシルエットのアイテムも加わった。安全ピンの代わりにブランドロゴやデビュー時から使用されている“KROY WEN”のロゴがプリントされたビニールテープを、さまざまなアイテムに貼り付けることで破壊的な要素をアレンジしている。
タータンチェック、革のライダース、ボンテージパンツ、モヘアニット、グレンチェックといったパンクや英国トラッドを代表するアイテムが、同ブランドらしいやわらかな素材と軽さ、生地のバイアス使いによる新しさなどで提案されている。カモフラ柄に見えるコートもナチュラルでボタニカルなトーン。チェーンの代わりにパールのネックレス、ロングベルトもゴールドメタルとハイソな遊びもダイバーシティな時代性を感じさる。
ブランド特有の都会的なイメージや繊細さを伝えるには、ランウェイよりオートクチュールを思わせる今回のようなプレゼンテーションの方が向いているかもしれないと思わせた演出。
Text by Tatsuya Noda
TBS人気10番組“リメイクファッションショー”開催 Snow Man深澤辰哉&佐久間大介が進行役に