日本のマンガ文化を大きく躍進させた「のらくろ」の田河水泡の展覧会が開催
の豊かな世界を、当時の貴重な原画約180点と書籍から再発見する。
田河水泡「のらくろ武勇談」原画(『のらくろ武勇談』収録 1938年)講談社蔵
(C)田河水泡/講談社、提供・株式会社講談社
現在、私たちが日常的に読み親しんでいる長大な物語を表現したマンガ、いわゆる“ストーリーマンガ”の成立には、田河水泡と「のらくろ」が大きく関わっている。はたして田河水泡は自身のマンガにおいて何を表現し、それらはのちの世代にどのような影響を与えたのだろうか。田河水泡がマンガ表現に起こした改革に迫る。
そして1936年12月より刊行が始まった絵本のシリーズ「講談社の絵本」。毎月刊行されるラインアップの中には、マンガを特集した号が毎回用意されており、多色刷りの大変美しいマンガがたくさん掲載された誌面に、当時の子供たちは夢中になった。本展では、新関健之助や、長谷川町子といった選りすぐりの作家たちの原画を多数出品。
また「のらくろ」だけではない、多くの雑誌に連載を持つ人気作家であった田河水泡が生み出した魅力的なキャラクターたちを紹介する。
「のらくろグッズと田河夫婦」(1934年)個人蔵
(C)田河水泡
関連イベントも多数開催。