2020年8月26日 11:00
ルイ・ヴィトンが2年ぶりのメンズフレグランスの新作「メテオール」を発売
「この調香では、瑞々しいシトラスはトップノートであるだけでなく、主要なベクターでもあるのです。すなわち、他の香りが調和を奏で、互いに作用し合うために中心軸として支えているのです」とジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードは語ります。例えば、チュニジア産ネロリは、その輝かしさでシトラスの明るさを強調します。次に、鋭く刺激的な3種のペッパーを先触れとして、スパイスのカクテルが壮大なインパクトを作り出すと、直撃を受けたシトラスは一層煌めきます。グアテマラ産カルダモンとインドネシア産ナツメグの組み合わせは、このフレグランスの深みを強調すると共に、独特の余韻を与えます。ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードならではのコントラストを巧みに操る才能によって、香り豊かな表情が肌の上でくっきりと浮かび上がることが可能となったのです。
シグネチャーとして、同時に、洗練を極める最後のタッチとして、ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードはジャワ産ベチバーを選び、ユニークな抽出方法によってそのエッセンスを最も美しい形で引き出しました。スモーキーノートを取除いたことで、ベチバーの複雑な香りが鮮明となり、アンバーノートと共に、フレッシュでスパイスの効いたグレープフルーツや湿った土のノートが香り立つようになりました。