2024年2月9日 21:05
ヨシオクボ 2024-25年秋冬メンズ・ウィメンズコレクション - 「眩惑」意表を突く服作り
“流線形”のギャザーで表現する「眩惑」
個々に注目してみると、ミリタリー&スポーティーなアイテムの中に、ゆらゆらと波打つ“流線形”のデザインが散見された。たとえば、スポーティーなマウンテンパーカーやトラックパンツは、ドローコードで縦横無尽にギャザーを寄せ、曲線美が際立つ立体的な表情に。この“流線形”のディテールは、今季のテーマである「眩惑」――現実と非現実のように、曖昧なようでいて明確な隔たり――の不思議な感覚を表現したものだ。
意表を突く異素材ドッキング
また、「眩惑」という漢字には、“目くらまし”や“翻弄するトリックプレー”という意味合いも込めているそう。今季で言うと、異素材・異パターンを組み合わせて意外性を演出したルックがまさにその好例。ゲージの異なるニットをパッチワークのようにつなぎ合わせたアウターや、テクニカル素材とデニムが融合したジョガーパンツ、シャツをドッキングさせたコートなど、見る者の意表を突くハイブリッドなアイテムが多数提案された。スポーティーなネオンカラーを効かせて
コレクション全体を通して、カラーパレットはカーキやオリーブベージュ、ブラックなど、ミリタリーなアースカラーがベース。