塩田千春の個展が大阪中之島美術館で - “つながり”をテーマに大規模インスタレーションなどを展開
展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」が、大阪中之島美術館にて、2024年9月14日(土)から12月1日(日)まで開催される。
塩田千春、大阪で16年ぶりの大規模個展
塩田千春(しおた ちはる)は、無数の糸を張りめぐらせたインスタレーションで知られるアーティストだ。塩田の関心は、「生きることとは何か」、「存在とは何か」にある。糸を使ったインスタレーションは、場所やものに刻まれた人々の痕跡を「記憶」として捉え、糸で編みこむことで、確かに存在するものとして可視化するものだといえる。
展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」は、塩田の出身地である大阪で開催される、16年ぶりの大規模個展。天井高6mの展示空間を会場に、大規模なインスタレーション作品6点を中心に、新作や国内未発表作品を含む絵画やドローイング、立体、映像などを紹介する。
「つながり」をテーマに
「記憶」とは、自分と自分以外のものとの「つながり」によって織りなされるものだ。本展では、「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」という3つの「アイ」を通じて、自己と周縁の存在との「つながり」に光をあててゆく。
今ここに不在であるものとつながる
たとえば、家型の作品《家から家》。