くらし情報『企画展「エッシャー 不思議のヒミツ」豊田市美術館で - “奇想の世界”だまし絵の代表作など約160点』

企画展「エッシャー 不思議のヒミツ」豊田市美術館で - “奇想の世界”だまし絵の代表作など約160点

20〜30代のイタリア時代の作品には、幾何学的な形態や建築の複雑な構造に対する関心など、のちの作品のルーツを見出すことができる。本展の序盤では、《スカンノの街路、アルブルッツィ地方》など、初期の作品を紹介する。

テセレーションとメタモルフォーゼ
1922年にスペインを旅し、グラナダ・アルハンブラ宮殿の装飾紋様に触発されたエッシャーは、動物などを様式化させた形で画面全体を埋め尽くす「テセレーション(敷き詰め)」の作品を手がけるようになった。また、これと強い関係を持つのが、ある形が別の形へと変化してゆく「メタモルフォーゼ(変容)」である。会場では、エッシャーのキャリアの転機となった独自のテセレーション作品に加えて、大作《メタモルフォーゼII》などを目にすることができる。

矛盾した空間構造
エッシャーは、空間の構造にも関心を抱いていた。それはたとえば、《滝》に見るように、3次元ではありえない構造を2次元の作品平面に作りだすことであった。本展の終盤では、こうした「幾何学的なパラドックス」に着目し、《相対性》や《物見の塔》、《滝》といった作品を紹介する。
展覧会概要
企画展「エッシャー 不思議のヒミツ」

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