「UN3D.」16年秋冬デビュー - デザイナー荻原桃子が語るファッションデザインに必要なもの
最初はロットも少ないので、メーカーさんや工場さんが得をすることは少ないので、ブランドの熱意をお話しさせていただきお願いするところから始まりましたね。人間関係の重要性も考え直させられました。
大きいブランドの中で長くやっていたので、制限のある中で個性を出すということ。また、セールス面の考え方を学びました。どんなに良い商品を生み出しても結局着てもらえないと意味がないので、どうやったら多くの方に着てもらえるかなと常に思考することは、得た部分だと思います。
価格設定が4~5倍高くなっている分、制作過程は全く違います。
「UN3D.」は、ほとんどのアイテムが日本製で、トワルと仮縫いの工程を経てパターンを作成していますし、靴も木型から制作をしています。
もちろん、素材の選び方、縫製、始末、そのほかにも裏地のデザインやタグ、ショッパーなど、全てにおいてディテールまでしっかりとこだわりを入れています。
たくさんブランドがあって、高い洋服も安い洋服もあるなか、1番大切なものはオリジナリティだと思っています。でも、こんなに物があふれている時代に、完全にどこにもなかったものなんてないと思うんですよ、似たようなものはきっとどこかにあるはず。