展覧会「ジャコメッティ展」国立新美術館にて開催 - 初期から晩年まで約135点を集める大回顧展
これは、ニューヨークのチェース・マンハッタン銀行のためのモニュメントのひとつとして試みられたが実現しなかった大作だ。ほか2点《女性立像Ⅱ》、《大きな頭部》も揃って出品されるが、それらの壮大なスケールは必見。
ジャコメッティと矢内原伊作
ジャコメッティ芸術はモデルとの対峙が重要な点であり、日本人哲学者の矢内原伊作は、その長時間に渡る制作と向き合うことができた数少ないモデルとして知られている。彫刻ができるまでに描かれた数多くの油彩画やスケッチも、見どころの一つである。
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館について
出品作品の中心は、南フランスのマーグ財団美術館によるもの。同美術館はパリとチューリヒのジャコメッティ財団と並び、世界3大ジャコメッティ・コレクションのひとつとして名高い。代表作も数多く所蔵する美術館が全面協力した展覧会となるため、一度は目にしたことがある作品をきっと生で鑑賞することができるはずだ。
概要
「国立新美術館開館10周年ジャコメッティ展」
会期:2017年6月14日(水)から9月4日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室 1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00
休館日:毎週火曜日
料金:一般 1,600円(1,400)