2017年10月19日 22:00
タカヒロミヤシタザソロイスト.2018年春夏コレクション - 運命の女性から見える男性の本当の姿
音楽――”ファム・ファタール”から見てもこれは、宮下貴裕を語る上で切り離すことの出来ないエッセンスのようで、ジャケットのアーム、パンツのサイドディテールに丁寧に音が落とし込まれている。落ち着きがありリズミカル、そんなメロディーが聞こえてきそうなほど、流れるような音符とギターたちが刺繍になって洋服のフチを彩っていく。
新しい試みとしては、フェミニニティとの共存がある。ジャケットのラペル部分に配されたメタリックカラーの刺繍、リボンモチーフのブローチ、レース素材のシャツ、そしてモデルと手をつないだぬいぐるみ。朗らかなエレメンツがメンズショーに投じられていく。ランウェイには男性と同じような装いで女性モデルも登場し、性差を超えた演出でメンズ服の豊かな可能性を物語っている。
Teva“ネオンカラー”サンダルやパステルカラーの厚底、2000年代アーカイブをアレンジ