2017年10月22日 18:15
ハナエモリ マニュスクリ 2018年春夏コレクション - 絶え間ない流れの中で見たエレガンス
おそらく、ベースとしている滑らかなテクスチャーの素材も、ドレープやギャザーによって流動性のある立体感が生まれるからこそ、選んだものだろう。
そして、次にふたつめのシーン。抽象的なグラフィック柄が投影される。リアルな花を銅板に写して、それをまるごと用いたという花柄は幻想的かつ魅惑的な印象を受ける。軽快な素材を用いているからか、さらに花という存在が現実的でなくなっている。一見、何模様か戸惑うほどの色柄が入り混じるテキスタイルは、よく見れば確かに花が咲き誇っている。そして、もちろんブランドのアイコン的存在である蝶の姿も見られる。
こうした2つのシーンから読み解いたのは、ブランドの永遠のテーマである「エレガンス」である。
追い求める上で、なければいけない存在であった美しく咲き乱れる花々は、土にかえり、そしてまた新たに生命を宿す。これもまた「Flux」に通ずるのだろう。そして、輪廻転生のように生き続ける花々と共に生きる蝶たちも……。ブランドのアイデンティティーであり、またやはり欠かせない存在だと、ランウェイの上で強く感じさせられた。
グランドセイコーブティックが表参道ヒルズに、腕時計「エボリューション9」直接見て触れるコーナーも