ビューティフルピープル 19年秋冬シーズン、幾通りにも着こなせる新アプローチ「サイド シー」
ジャケットのデザインが変わってしまうだけでなく、プルオーバーのように被って着ることで、ジャケットにインナーを合わせているような着こなしを楽しめる。
普段洋服の表裏を意識することがないことと同じく、私たちは、身体の内蔵や血管の存在を意識することがない。今シーズンは、それら体内の目に見えないものにもフォーカスしている。ロマンティックな花柄は、まるで内蔵の配置や筋肉の構成を表すよう。ニットは、シンプルだからこそ何気ない体の動きを大きく感じさせ、プリーツスカートは脈々と身体を巡る血液のように流動感がある。
そして、ショーを絶えず演出していたのは鼓動と、モデルたちの足音。生きてるという実感を五感で感じらせるランウェイを演出した。
若手デザイナー支援コンソーシアムの1周年記念イベントとして
今回のショーは、経済産業省の「若手デザイナー支援コンソーシアム」1周年記念イベントの一環として開催された。
メイドインジャパンのデザイナーとしてこれまでパリでショーを発表し、世界でも活躍の場を広げつつあるビューティフルピープルとの活動を経て、今後はさらにファッション分野においての活動または若手デザイナー支援の機会を増やしていければという。