2019年6月3日 21:15
リミ フゥ 2019-20年秋冬コレクション - 呼応する衣服と身体の関係性
エルザ スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)から着想を得た、ショッキングピンクのロングドレスやミニスカートのルックは、主にブラックやネイビーなどダークトーンを基調としていたランウェイ上に、アヴァンギャルドでセンセーショナルな空気をもたらした。
ファスナーは、前身頃の中心部に大胆にあしらわれたり、後ろから前にかけて服を分断するように取り付けられたり。ファスナーがあることによって刻まれるギャザーやドレープ、そして、ファスナーを開閉することで生まれる変形の可能性が、より一層センシュアルな雰囲気を与えている。
身体を覆い隠す神秘性
一方、身体を拡張するかのように極端なオーバーサイズに仕立てたライダースジャケットやワイドパンツ、オールインワン、ブラウス等も登場。袖と腕の間に空気をはらむようなドルマンスリーブのワンピースは、生地の流れを利用した造形が特徴的。上から下まで布地の流れを止めることなく、完全に身体を包まずして、身体を覆い隠している。人が袖を通すことで生まれる神秘性が、逆説的に身体性を際立たせている。
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