展覧会「岸田劉生展」東京ステーションギャラリーで、重要文化財含む名画150点以上を展示
展覧会「没後90年記念 岸田劉生展」が東京ステーションギャラリーにて開催。会期は、2019年8月31日(土)から10月20日(日)まで。作品は一部展示替えがあり、前期が8月31日(土)から9月23日(月・祝)、後期が9月25日(水)から10月20日(日)まで行われる。なお、その後は、山口と名古屋を巡回する。
画家・岸田劉生の回顧展
画家・岸田劉生は、白馬会葵橋洋画研究所で学んだ油彩画をはじめ、素描、水彩画、日本画など様々な分野に取り組み、日本の近代絵画史の中でも独創的な絵画の道を歩んだ。回顧展「没後90年記念 岸田劉生展」では、岸田劉生の作品から150点以上を厳選し、これらの作品を通して彼の人生や芸術性を辿っていく。
独創的な作風とその変遷を辿る
日本の近代美術の歴史はフランスに近代美術を追随するのもであったとされる中、岸田劉生は初期から一貫して、自己の価値観と選択によって絵画を制作。岸田劉生の作品や姿勢は、同時代の若い画家に強い影響をもたらした。
そんな岸田劉生の作風は、“ある1つの到達点に達すると、また新たな作風への展開”を繰り返した。ゴッホやゴーギャンの後期印象派、デューラーといった写実的な西洋古典絵画などから影響を受け、《銀座と数寄屋橋畔》《道路と土手と塀(切通切通之写生)