現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2020」横浜で開催、“共存”をめぐる対話の場
思考の源泉“ソース”を起点にキュレーションした65組のアーティスト
「ヨコハマトリエンナーレ2020」では、作品の“テーマ”ではなく思考の源泉となる“ソース”を起点にキュレーション。「独学」「発光」「友情」「ケア」「毒性」といった5つのソースから導き出されるキーワードに応答する、65組のアーティストによる作品が展示される。
約半数が日本を含むアジア圏から、約4分の1が中東、中南米、アフリカから出展しており、非欧米圏のアーティストが多数出展している。また、レボハング・ハンイェなど、約半数が1980年代以降に生まれた若手作家である点も特徴的だ。
リアルなイメージのなかに違和感を誘う作品を手掛ける佐藤雅晴、自らの“生”を確かめるべく、裸体に絵具を纏う姿を写真やパフォーマンスで発表する新宅加奈子、ニューヨークとベルリンを拠点に活動するアントン・ヴィドクルらの名が連なる。
さらに、鉱物が起こす化学反応を視覚的なイメージとして提示するイシャム・ベラダ、ジェンダーや文化的アイデンティティへの関心を、ユーモラスな表現へと移し変えるニルバー・ギュレシ、大型のソフト・スカルプチャーやインスタレーションを通して、身体や欲望が産業デザインから受ける影響を探るエヴァ・ファブレガスをはじめ、日本での作品発表が初となるアーティストも多数参加する。