2019年9月27日 17:40
プラダ 2020年春夏コレクション - “服を着る”ことへの原点回帰
プラダ(PRADA)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
“服を着る”ことへの原点回帰、プラダの考える新しい女性らしさ
2020年春夏シーズンのプラダは、人が服を着るという、本質への原点回帰を行った。ただ古いものをそのまま現代に蘇らせるわけではなく、モダンな解釈を加えて“今の女性像”にあった新しいものへと作り変えている。
今を作る時代のハイブリッド
服の起源を辿る上で、自然へと回帰するプリミティブな素材を主役に立てた。ワンピースやスカートのガーゼ素材、帽子やバッグに用いられたラフィアなどがそうだ。それとは対照的とも思えるヘリンボーン柄の肉厚なベルベットなども印象的で、プラダらしい時代のハイブリッドが垣間見える。
かつてのシルエットを参考にしたジャケットスタイルは、ポケットのフラップをビッグサイズにして、配置は低めに設定。ステンカラージャケットとスカートのセットアップは、ツイードやレザーなどの素材で組み合わせて、レトロシックなムードに捻りを効かせた。
ディテールでほんのり味付けしたルックは、今の新しいスタイルへと直結している。
装飾が生む、現代的エレガンス
もともと服は1枚の布が始まりだ。