2020年2月26日 06:50
ボッテガ・ヴェネタ 2020年秋冬ウィメンズコレクション - ウィットに富んだ再解釈
ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA) 2020-21年秋冬ウィメンズコレクションが、2020年2月22日(土)、イタリア・ミラノで発表された。メンズとの合同ショー形式である。
ブランドアイコンの再解釈を継続
ミラノの最注目ブランドの1つになっているダニエル・リー率いるボッテガ・ヴェネタは、3シーズン目を迎える今回も、これまで通りブランドの歴史やアイコンモチーフに現代的な解釈を加えるというクリエーションの姿勢を変わらずに継続。しかし、“静”の要素が強い構築的なデザインが主流だった前回までの2シーズンと比べて、“動”の要素を含んだややソフトで遊び心に富んだアプローチを行っているように感じられる。
躍動感をもたらすフリンジディテール
今季のシグネチャーディテールであるフリンジはその好例と言ってよいだろう。ブランドを象徴するイントレチャートのクラッチバッグに注目すると、編みかけ途中のレザーを垂らすことでフリンジのディテールを作り上げている。フリンジはボアコートやニットドレスなどにあしらわれており、歩くたびにダイナミックに揺れて、ルックに躍動感をもたらす。
柔らかさを醸し出すニットの編み込み
コレクションに柔らかな空気を運んでくるのは、レザーではなくニットによる編み込み。