2020年11月25日 17:00
サルバム 2021年春夏コレクション - 揺るがない自己、歩を進めるためのファッション
身体のラインに沿って曲線を描くように、緩やかな落ち感を見せ、どこか有機的でフレキシブルな印象を与える。一方で、真っ白なニットは、段階的に幾重にも袖口を重ねたデザインによって分量感を演出。マットな質感と、温もりのある色味によって質量を感じさせる佇まいに仕上げている。
大胆な布地の切り替え
大胆な切り替えも散見されたディテールだ。ブラックやグレーといったベーシックカラーのテーラードジャケットやパンツ、スカートには、あえて明るい色彩の布地を切り替えたり重ねたりすることでアクセントを効かせた。
不均一なドレープを描くブラックのパンツの裾からは、さり気なくブルーの布地が顔を出す。グレーのストライプスカートにはライトピンクの布地を組み合わせ、斜めに切り込んだパターンや突如現れるギャザーの切り替えとともに、服に緩急をもたらしている。
また、テーラードアイテムはリバーシブル仕様となっており、裏返すと遊び心に溢れたパッチワークの面が登場する。
例えばウールギャバジンのノーカラージャケットを裏返して着ると、襟のように見える切り替えを配した賑やかなデザインのジャケットに。斜めに施された切り替えは一見不規則に見えるが、仕立てや布地の流れと調和し絶妙なバランスを保っている。
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