フェンディのエキシビション、大阪で - イタリア各地の伝統工芸を施したバッグ「バゲット」を展示
が再解釈されている。
モザイクタイル細工や伝統的な刺繍で「バゲット」を装飾
例えば、エミリア・ロマーニャ州のラヴェンナ市における「アコメナ・スパツィオ・モザイコ」は、街に残るモザイク遺産からインスピレーションを得て1980年代後半から創業したワークショップ。ハンドカットされたモザイクタイル細工によって壁や床、天井を絵画で装飾していく芸術的技法を「バゲット」に活かし、“星空”のモチーフをバッグに描き出した。
ガラスやセラミックの小片を組み立てるモザイクの装飾はバッグ本体だけでなく、ストラップや「FF バックル」にもあしらわれ、温かみのある輝きを放っている。
さらに、フランスとスイスの国境に位置するピエモンテ州で盛んな「バンデラ刺繍」を施した「バゲット」も登場。「バンデラ刺繍」は、白いハニカム生地に、カラフルな隆起したウールと綿糸によって施す刺繍。まるで針で絵画を描くようにして模様をあしらう技法で、貴族の邸宅のあらゆる所で装飾に用いられていた。
アイコニックな「FF ジャカード」をベースにした「バゲット」には、ツイストウールのピンク、ブルー、グリーンの糸によって、花々や葉、カールリボンなど、伝統的なパターンを刺繍。