くらし情報『映画『モロッコ、彼女たちの朝』アカデミー賞モロッコ代表作品、イスラーム社会の女性の困難と絆を描く』

2021年7月31日 14:15

映画『モロッコ、彼女たちの朝』アカデミー賞モロッコ代表作品、イスラーム社会の女性の困難と絆を描く

映画『モロッコ、彼女たちの朝』アカデミー賞モロッコ代表作品、イスラーム社会の女性の困難と絆を描く

映画『モロッコ、彼女たちの朝』が、2021年8月13日(金)TOHO シネマズ シャンテほかにて全国公開される。監督は、本作で“女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表”に選出されたマリヤム・トゥザニが務める。

“実話”から生まれた感動ストーリー
第92回アカデミー賞モロッコ代表作として選抜された『モロッコ、彼女たちの朝』は、トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした“未婚の妊婦との思い出”をもとに作り上げた長編デビュー作品。家父長制の根強いモロッコ社会で、女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという質感豊かな色彩と光で描きだす。

カサブランカの小さなパン屋を舞台に
物語の舞台は、カサブランカの旧市街にある小さなパン屋。店を営む未亡人のアブラが、職を失い行くあてのない未婚の妊婦・サミアを家に招き入れたことから、全てが始まる。

イスラーム社会では、未婚の母はタブーとされているが、パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、孤独だったアブラ親子に光をもたらす。商売は波に乗り、町中がイスラームの祭りの興奮に包まれたある日、サミアの陣痛がはじまった。

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