2021年8月26日 19:45
舞台『彼女を笑う人がいても』瀬戸康史主演で安保闘争が題材の物語、東京から全国ツアー公演
舞台『彼女を笑う人がいても』が2021年12月4日(土)から12月18日(土)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演され、その後、福岡、愛知、兵庫にてツアー公演が行われる。瀬戸康史が主演を務め、演出は栗山民也が、作は瀬戸山美咲が担当する。
現代と安保闘争の時代が舞台に
『彼女を笑う人がいても』は、気鋭の劇作家・瀬戸山美咲が作を、現代演劇界の巨匠・栗山民也が演出を手掛ける新作。現代と1960年安保闘争の2つの時代を舞台に、2人の新聞記者の姿を通して、正義と真実を問う物語を届ける。
<『彼女を笑う人がいても』あらすじ>
雨音。
1960年6月16日。黒い傘をさした人々が静かに集まってくる。人々はゆっくり国会議事堂に向かって歩き出す。
2021年、新聞記者の伊知哉は自分の仕事に行き詰まっていた。入社以来、東日本大震災の被災者の取材を続けてきたが、配置転換が決まって取材が継続できなくなってしまったのだ。そんなとき、伊知哉は亡くなった祖父・吾郎もかつて新聞記者であったことを知る。彼が新聞記者を辞めたのは1960年、安保闘争の年だった。
1960年、吾郎は安保闘争に参加する学生たちを取材していた。