くらし情報『コム デ ギャルソン 22-23年秋冬コレクション - 川久保玲にとっての“黒い薔薇”』

2022年3月11日 11:45

コム デ ギャルソン 22-23年秋冬コレクション - 川久保玲にとっての“黒い薔薇”

極端なまでにダーツの入った抑制的なシルエットがある一方、解放的なラインがあるのも今季らしさ。ドレスのボリュームに耐え切れずはち切れたかのように、ウエストを強調するジャケットのサイドは露わとなっているが、それは自由と抵抗の中で生まれた新しい構築的なシルエットのようにも感じられる。タコ足のように短冊型のチュールやゼブラ柄が重なったワンルックは、歩を進めるたびに、跳ねるように動き、新しい希望を求める前向きな気持ちを彷彿とさせる。

黒い薔薇とリンクするモノトーンのコレクションには、草木柄やセブラ柄といった象徴的なパターンが採用されている。中でも目を引いたのが通常服には用いられないような資材の存在。アーキテクチュアルな構造の服は、まるでフェルトのような優しさ、資材らしいタフさとインダストリアルな雰囲気をあわせ持ち、黒い薔薇のように様々な意味をもつコレクションへと導いている。

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