2022年10月11日 18:00
ルイ・ヴィトン 2023年春夏ウィメンズコレクション - 細部に光を当て、全体と本質を再考する
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、2023年春夏ウィメンズコレクションを、フランス・パリのルーヴル美術館にて発表。会場には、アーティスト フィリップ・パレーノが制作した脈打つ「モンスターフラワー」が登場した。
ディテールの拡大と強調
今季のコレクションのキーとなるのは、ディテールの拡大と強調。ウェアにあしらわれたジップやバックル、ボタンは極端に大きくなり、チェーンバッグにあしらわれたモノグラム・パターンも拡大。ミニバッグに対するLVロゴのメタルパーツは極端なバランスに変化し、レザーのキーケースは、鍵よりもはるかに大きなサイズになっている。
コレクション全体を通して行われているのは、ディテールにスポットライトを当て、その存在を強調することで、服やバッグなどのアイテム全体とそのパーツのバランスを改めて見直すという実践。構造をあえて揺るがし、見つめ直すことで本質を見据えようとする試みだ。
“主役”としてのディテール
ドレスやトップス、スカート、パンツなど、様々なピースに大胆にあしらわれた巨大なジップは、1つのパーツでありながらその全体を象徴するかのような“主役級”の存在感を見せている。