2021年10月31日 10:31
自分がいまどんな流れの中にいるのかを客観的に知ること 無理せず、自分のペースで進んでいく
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
人生の『雨の夜』もマイペースで
雨の夜の、高速道路を走るのが苦手です。苦手と言うより、「怖い」と言った方がいいでしょうか。車は好きですし、運転することは大好きです。
大学生の時に免許をとってから40年以上、車はなくてはならない相棒のようです。
20代の頃は少々無茶もしたし、思い立って真夜中に首都高速を走って気分を変えたりしたこともありました。怖いものがなかったとはあの時代のこと。スピードを出すことが心地よかった。
あれこれと悩んでいたことがちぎれていくような感覚があって、万能感に満たされるような感覚もありました。
怖さを感じることがなかった、怖さ。若いということは、そんな怖さがあることすら知らない時代なのかもしれません。だから、冒険という名の無茶もできた。