2021年12月26日 15:18
「ありがとう」に一言を添える それだけで、心のぬくもりを伝えることができる
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
言葉に命を吹き込むことを
冬の夕方、くっと冷え込み街に明かりが灯ると、なんとも言えない心細さが胸に広がります。
その感じは、冬に一人旅をして異国を歩き回っていたときの感覚によく似ていて、家には家族がいることがわかっていても「ひとりぼっち」であることが胸に迫るのです。
冬の黄昏時は、自分が帰る場所を恋しく思う時でもあるのです。
と同時に、この寒空の下で本当にひとりぼっちでいる人たちのことをふと思います。クリスマス、お正月を家族や友人が集まる時期、ひとりでも多くの人が温かい明かりの下に集まることができたらいいのに、と。
何もできずにこんなことを思う自分を、偽善的だと感じることもあります。
毎年、我が家の近くの教会に無洗米を献品します。